デュタステリドってどんな薬 ?
デュタステリド(商品名:ザガーロ)は日本で 2番目に発売された医師が処方する男性型脱毛症の治療薬です。
2016年6月13日にグラクソ・スミスクライン社から発売されました。
もともとは前立腺肥大症の治療薬アボルブとして発売されていたお薬の副作用に多毛がみられたため、新たに男性型脱毛症の治療薬として開発され発売されました。
フィナステリドとの比較
デュタステリドは、テストステロンがDHTに返還されるのを抑制する、5α還元酵素 Ⅰ型Ⅱ型阻害薬です。
先に発売されていたAGA治療薬であるフィナステリドはⅡ型のみを阻害するため、DHTへの返還抑制作用は、ザガーロのほうがより強力になっています。
効能効果では、フィナステリドが男性における男性型脱毛症の進行遅延であるのに対し、ザガーロは男性における男性型脱毛症となっており、進行遅延だけでなく発毛の効果も期待されています。
承認時評価資料:フィナステリドを対照とした第Ⅱ/Ⅲ相国際共同試験によると、ザガーロの有効成分デュタステリド0.5mgが、フィナステリド1mgに比較し育毛効果・発毛効果に優位性が認められたことが示されています。
このため、これまでフィナステリドを服用していて効果がみられなかった方でもデュタステリドが効く可能性があります。
AGAに悩む方にはうれしい情報なのではないでしょうか。
デュタステリドの注意点
デュタステリドは男性だけしか服用できません。
皮膚を介し吸収される薬であることから女性や小児はカプセルから漏れた薬剤に触れないようにして下さい。
もし誤って触れてしまった場合は直ちに石鹸と水で洗って下さい。
また妊娠中の方がザガーロのカプセルから漏れた薬剤に触れると男の胎児の生殖器の発達を阻害することがありますので触れないようにして下さい。
デュタステリドは服用後PSA値に影響を与えるので、前立腺がん等の検査の予定のある人は必ず前もってデュタステリド服用のことを医師に伝えておくようにしましょう。
デュタステリド服用中止後6か月は献血することはできません。
注意するようにしましょう。
CYP3A4阻害作用を有する薬剤リトナビル等との併用でデュタステリドの血中濃度が上昇してしまう可能性があります。
併用薬に注意が必要です。
デュタステリドの副作用
主な副作用は性欲減退、勃起不全です。
まとめ
デュタステリドの登場で今までフィナステリドで効果が見られなかった方もAGAを改善できるかもしれません。
注意点の多いお薬ですので必ず医師の指示を守って服用するようにしましょう。
個人輸入による入手などもありますが、偽物も多く安全性は保証されていません。
個人輸入した医薬品で起きた副作用は救済されないことを知っておくようにしましょう。
また、薬に頼るだけでなく睡眠時間をしっかりとり、喫煙を控えるなど育毛によい生活習慣を心がけるようにしましょう。