街中では薄毛の悩みを相談できそうな「育毛サロン」の看板を見かけることがありますね。
このサロンはAGA専門クリニックとどんな違いがあるのでしょうか。
育毛サロンは医療機関ではない
勘違いしやすいので注意が必要なのですが、育毛サロンは医療機関ではないので医師が在籍していません。
そのため受けられるのはあくまでサービスであって「治療」を受けることはできません。
医療行為となる投薬治療も受けることができないので、本格的な薄毛の悩みに対処することはできないのです。
AGAの治療に用いられるフィナステリド製剤などの治療薬は薄毛改善効果が高いものの副作用のリスクもあるため、必ず医師の処方が必要で副作用のリスク軽減の為に体質や持病を申告しなければなりません。
もちろんメソセラピーや植毛治療なども医療行為ですから育毛サロンでは受けることができません。
育毛サロンではどんなサービスを受けられるのか?
育毛サロンでは医療行為ができないので、医師でなくとの使用可能な育毛剤や機材を使って頭皮環境を整えたり、頭皮マッサージなどを行うなどしてサービスを提供しています。
イメージとしては整体やカイロプラクティックなどの癒しのサービスという性格を持つものと言えるでしょう。
毛穴の洗浄効果の高い専用の洗浄剤を用いて頭皮洗浄を行い、頭皮環境をクリーンにして、綺麗になった毛穴に育毛剤を塗布します。
ドラッグストアなどで購入できる育毛剤などよりは若干効果が期待できる程度の育毛剤を使うのが普通です。
サロンによってはレーザーブラシといって育毛効果があるとされる光学機器を使った施術を受けることもできます。
また元々カツラやウィッグ、増毛などの製造販売を手掛ける事業体が運営するサロンではこちら方面の相談をすることもできます。
クリニックとサロンどっちが良いか?
専門クリニックと育毛サロンの使い分けですが、薄毛の治療を本気で考えるならば確実にクリニックを選択しなければなりません。
特にAGAによる薄毛の改善には体内で発生するホルモンに対応する治療薬の使用が必須です。
治療の基本中の基本となる投薬を受けることができなければ目に見えた改善は不可能と言っても良いでしょう。
上述したように育毛サロンは癒しのサービスとしての側面が強いものなので、専門的なマッサージを受けて気分転換したいという場合に利用できます。
あるいは頭皮環境改善の相談をしたいとか、そのための施術を受けたいという場合も利用できます。
しかしこういった施術だけでは薄毛の悩みは改善することが事実上難しいので、本格的な治療は必ず専門クリニックを受診しなければなりません。