AGAは毛の軟毛化から始まる

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AGAは進行性の脱毛症ですので放置しているとどんどん薄毛は進行していってしまいます。

しかしこの脱毛症は円形脱毛症などとは違い進行自体はゆっくりしたものなので、数年かけて徐々に頭髪が薄くなってゆく特徴があります。

人は急激な変化は敏感に察知しますが、本人は毎日自分の頭を見るでしょうからAGAを発症してごく初期のころは気づくのが難しく、ある日「あれ、俺薄くなった?」と気づくことになります。

AGAの発現初期の症状に着目して自分で気づくことができるようにしておくと早期に手当が可能になりますから、ここでは初期症状としてどんな現象が起きるか見てみましょう。

最初に起きるのが軟毛化現象

AGAは男性型「脱毛症」という名称がつくので髪の毛が抜け落ちるというイメージが強いかもしれませんね。

しかし実際には今ある髪の毛の脱毛量がいきなり増えるのではなく、まずは「軟毛化」という現象から始まっていきます。

軟毛化とは自分の髪の毛が本来有しているべき太さやハリ・コシといったものが徐々になくなっていき、細く、ひょろひょろとした毛髪になっていく現象をいいます。

これに気づきやすいのが朝や出勤前のスタイリング時です。

毛髪が細くなりハリもなくなることから髪の毛が上手くまとまらなかったりスタイリングに時間がかかるようになります。

見た目に薄毛やハゲを認識するより前にこうした軟毛化現象が先行するのがAGAの特徴です。

軟毛化が起きる機序

人の毛根は一つ一つ独立したヘアサイクルというものに従って活動しています。

このサイクルでは髪の毛を成長させる「成長期」と成長が止まる「退行期」、古い髪の毛を脱毛させ、新たな毛髪を発生させる準備期間の「休止期」からなっており、成長期→退行期→休止期→また成長期と順繰りに繰り返しています。

髪の毛が生えては抜け、生えては抜けというサイクルを繰り返しているわけです。

AGAが発症している部位ではDHTの脱毛シグナルの影響に曝されることになり、この影響で成長期の期間が縮められ、髪の毛は十分に育つことができなくなります。

放置しているとDHTの影響は徐々に強まり、また広範囲に広がっていきます。

こうして本来のように強く成長できなくなった軟毛が増え、当該箇所で段々と薄毛が認識されるようになっていきます。

長期間DHTの影響に曝された毛根は次第に生命力を失い、やがては消失してしまいます。

消失した毛根数が増えるといよいよ当該部位で「ハゲ」となるわけです。

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